アンケート結果から見た和室の使い方と最近のモダンな和室
オスカーホームでは、家の収納について北陸に住む計90名の方に伺い、収納の利用方法や使い勝手についてお答えいただきました。前回の玄関収納の記事に続き、今回は最近ではない家も見られる「和室」についてです。
オスカーホームが実施したお客様のアンケート結果によると、和室を使う方と、収納部屋にしている方と両方のパターンがあります。部屋として使用する場合には、和室を来客時や寝室・子供の遊び場として使う方が多数見られました。
目次
Q. 和室は何にご使用ですか?(※複数回答可)
和室の使用方法 | 回答数 |
---|---|
来客用 | 35.5% |
寝室 | 18.8% |
子供の遊び場 | 21.1% |
収納 | 20% |
その他 | ごろ寝スペース、くつろぐ場所、仏間、ペットの部屋、ガラクタ等 11.1% |
最近の和室の傾向
数十年前までの日本の住宅では和室が家の全体を占めるほど主流でしたが、最近ではライフスタイルの変化から和室を不要と考えている方もおり、和室がない家も建築されています。若い世代にはあまり支持されていない和室ですが、他のフローリングの部屋と異なる雰囲気を放つ和室は意外とおすすめです。
和室のメリット・デメリット
メリット
- 畳に防音や湿度調整の機能がある
- 特に小さい子供がいる場合、添い寝が容易、寝ている赤ちゃんの転倒事故が少ない、転んでも痛くないなど
- 見た目や匂いから受ける癒やし効果
- 床面が柔らかいので、ごろ寝や腹ばいなどくつろぎやすい
デメリット
- 使う用途がない場合は、不要なスペースとなってしまう
- 掃除がしにくいなどの衛生面ではフローリングのほうが手軽
- ダニやハウスダストが気になる
- インテリアとしての統一感がない
- 床暖房などの設置が出来ない
「モダンでかっこいい」最近の和室
和室はここ数年でデザイン面で大きく変化しています。一目瞭然なのが、モダンなカッコよさを追求したスタイリッシュな畳。古い家では畳縁(たたみべり)があり、同じようなデザインでしたが、最近は縁がない琉球畳パターンも増えています。畳の色も緑一色ではなく、青や黄色、茶色やベージュ、ピンクなどバリエーションが豊富です。
また和室の顔である「床の間」も昔は奥行きが90cmあるものが一般的でしたが、近年は奥行きの浅い床の間も増えてきており、間接照明や植物を置いてすっきり見せるのが流行っています。
収納としての和室
和室を部屋として使う方が多い一方で、収納として和室を使う方も、今回のアンケートでは20%を占めています。このうち約13%の方は、和室を収納として活用することに満足しており、その理由としては、以下のようなものが挙がっています。
- 1階に収納スペースが無いから
- リビングが片付く
- 床暖房ないので寒いし子供の上着などが置いてあるだけで来客用にと思ったが寒い
- 寝具が多くあるため
また、アンケートからは、小さいお子さんがいる方が寝室や子供の遊び場として活用しているケースが多く見られます。客間として使っている方も普段使いと併用されて使用しており、和室は年代が上がるごとに部屋の使い方を考えなおしていく機会がありそうですね。