しつけと爪とぎのトラブル。犬・猫と暮らす事を考えてみよう
前回のブログ「よくあるトラブルから犬・猫と暮らす家での環境を考えてみよう」では、よくあるトラブルの例として、①「良く吠える」②「気が付いたら大切な物が齧られていた」について書かせていただきました。
今回は③「しつけをするが上手くいかない」④「壁で爪を磨いて家の中がボロボロです」といった相談について向き合う方法をご紹介します。
目次
トラブル③ しつけをするが上手くいかない
「躾ける」といっても、人間と同じであり怒ることが躾けとは言えません。犬、猫にとってもどうやら同じようです。
人間は自分が怒られた原因は過去を振り返ることで、叱られた理由は理解できますが、犬、猫は過去を振り返ることはできません。行動に対して指示を出して理解できる時間は1秒前後と聞いたこともあります。そこまで管理できる訳もないですし、事が起きて数時間後に叱っても効果はありません。
手を挙げて叱ってもそれは乱暴されている事だけと捉えられてしまい、ストレスたまり人間との関係も良くない状態に最悪陥ってしまいます。
ただ怯えさせて、そのイメージだけが残ってしまいます。タイミングが難しく、怒る事も難しいのであれば「褒める」事を優先しましょう。人間でもあるように褒めたほうが自分に自信がついて、前向きに考える正確になっていくと思います。信頼関係を築く事が一番大切なことです。
しつけはまずは良いこと、悪いことの区別から
一連の躾けの中で「お座り」「待て」等々から教えるよりも、言い方は沢山ありますが「善い」「悪い」の合図を理解してもらう事を優先し躾けていきましょう。その先に「お座り」「待て」の理解があると考えます。犬に関しては上下関係、誰がリーダーなのか時折確認する場面があります。人間がリーダーシップをしっかりととっていないと、飼い主に噛みつく原因にもなります。
トラブル④ 壁で爪を磨いて家の中がボロボロ
猫の習慣で爪を研ぐという場面があります。お客様家に訪問した際、壁紙がボロボロで「壁で爪を磨いて家の中がボロボロです」というお悩みの声を多々耳にします。
爪とぎキットの設置場所にポイント
爪とぎのキットを壁に設置しているにも関わらずそこで行わないという意見が大半を占めるのですが、猫の性格にも関係していようです。猫が良く爪とぎを行う壁にまず設置してあげてください。お気に入りの場所に爪とぎキッドがあればそこで行うようになるようです。
ストレスない遊びスペースを
それでも改善しない場合は移動できるスペースを制限する事です。「猫部屋」準備できれば一番良いのですが部屋を確保できない場合は傷つけられても良いスペースで管理する事です。スペースが狭くなった分ストレスがたまり余計に爪とぎを行う事もあります。
猫は高いところに上って遊ぶことも大好きなので、遊具などを設置しストレスが溜まらないように管理してあげることも大切です。