新築・中古住宅ではどっちがお得?メリット・デメリットを比較
「マイホームを購入しよう!」家族の間で意見がまとまったら、次に考えることは新築住宅にするか?中古住宅にするかではないでしょうか?今回は北陸地方で主流な戸建て住宅の場合の、それぞれのメリット・デメリットについて考えてみましょう。
目次
新築住宅のメリット
1. 全てが新しい!
最新の機能と設備真っ先に挙げられるのが、新しい設備や最新の技術が使われていることです。ピカピカの住宅に住めるのは、新築ならではの醍醐味です。注文住宅はオーダーメイドなので、間取りやデザインに自身の希望を取り入れられます。対して分譲住宅はレディーメイドのため変更はできませんが、その分コス トダウンが期待できます。また、実物が見られるので、住んだ後の雰囲気が想像しやすいことも大きなメリットの一つです。
2. 丈夫な造り
東日本大震災以降、「災害に強い家」は必須条件です。新築住宅は耐震・耐火構造を取り入れているので安心です。また、材料が新しく、耐用年数も自然と長くなるので、当面のメンテナンスの必要がありません。費用・安全どちらの面からも、うれしいです。
3. 保証やアフターメンテナンスの充実
アフターメンテナンスの安心保証やアフターフォローが充実しているのも、安心です。雨漏りや構造状の欠陥が見つかれば修理を依頼したり、損害賠償を請求することができます。
新築住宅には「瑕疵(かし)担保責任」(瑕疵:傷、欠点)が義務化され、10年間の保証が付いています。この期間に構造上の主要な部分に隠れた欠陥(住んでから発見するもの)があった場合は、担保責任を追及できるというものです。長いようでいて、短い10年。その後を過ぎると誰も保証してくれないので、そのあたりは念頭に入れて置きましょう。
瑕疵保険に関するHPはこちら「一般社団法人瑕疵担保責任保険協会」
新築住宅のデメリット
1. 価格の高さ。出来上がる前の賃貸代など費用も
新築住宅の一番のデメリットは、何とっても購入価格が高いこと。全てが新しいので当然なのですが、自身の資産やローンの組み方を、しっかり検討したいところです。また、間取りやデザインにこだわりが持てる分、上限を決めないと予算オーバーになる場合もあります。
また、注文をしてから建て始めるので住むまで時間がかかります。その間、アパートなどを借りる必要もあります。当然、家賃や引越し代もかかるので、その分の経費も計算しておきましょう。
2. 実物が見れないため、生活がイメージしにくい面も
注文住宅の場合、できあがるまで実物を見ることができません。そのため住んだときの雰囲気が想像しにくいです。
分譲住宅の場合、同じ形の戸建を大量に建てます。そのため、近所の家とデザインや間取りが、マンションのように同じになります。マイホームにオリジナルを求めたい方には、満足できないかもしれません。ただ、家の中はインテリアや家具の配置で好みの仕様にできますし、価格が明確なのもありがたいです。
中古住宅のメリット
1. 価格が新築住宅より安い!
中古住宅と聞いて、まずこれを思い浮かべる方は多いでしょう。また、新築住宅と同じ価格でも、より広い土地が手に入ることが多いです。
中古住宅を購入する場合、築年数が浅い方が劣化が少ないため良いとされます。しかし、築20年以上でも定期的なメンテナンスを行っている、構造がしっかりしている住宅もあります。築20年で、土地値(建物の価値がゼロになり、土地価格だけの価値になっている住宅)になるといわれていますが、そうすると上記のような良質の住宅が、タダ同然で手に入ることもあります。
こうして浮いたお金を、リフォームやリノベーションに回すことができます。ただし、こちらも上限を決めて予算オーバーにならないようにすることが大切です。
2. 短期間で入居が可能
当然ですが、中古住宅は実物が見られるので、住んだ後の雰囲気が想像しやすいです。また購入の条件が整えば、住むまでに時間がかかりません。
意外に思えますが、「中古住宅は災害に強い」です。自然災害の多い日本では、古くから災害を避けるようにして、住宅地が広がっていきました。ですので、築30年の住宅ならば、30年災害に耐えてきた実績があるということです。
中古住宅のデメリット
1. 1981年以前に建てられた家では、耐震のリフォームが必要
どんなに丁寧に住んでいても、傷や汚れなどの経年劣化は避けられません。古くなるほど耐震基準が、現在の基準を満たしていないこともあります。ただ、1981年に耐震基準は大きく変わり、1995年の阪神淡路大震災を機会に、法改正されました。ですので、1982~1983年以降に建築されたものは安心感が高いでしょう。また、シロアリの被害や雨漏りなど、基礎部分などの見えないところに問題があることがあります。これらの場合は、早期にリフォーム・建替えが必要になります。
ホームインスペクションを積極的に利用しましょう
中古車には、車検や整備記録があります。しかし住宅には、定期点検や整備記録はありません。それ故、保証やアフターサービスに不安がでてきます。しかし、現在はホームインスペクション(住宅診断・住宅検査)や、瑕疵担保責任が短いですがありますので、これらを上手く利用しましょう。
ホームインスペクションに関するHPはこちら
内閣府認証NPO法人日本ホームインスペクターズ協会
住まいるOSCARインスペクションガイド
マイホームといえば新築住宅という考えが、日本ではまだ主流です。しかし、中古住宅も見直されています。マイホームを手に入れるかだけでなく、その後どんな暮らしがしたいかを話し合って、納得いく購入をしてください。