今新築の家を考えている方に、太陽光発電システムをおすすめしたい理由
最近、太陽光パネルがいたる所に設置されていると気づきませんか?私は通勤の道で、設置されている所が増え始めているなあとしみじみ感じています。
初期投資にお金がかかる太陽光発電を取り付けることは、どのくらいお得なのか、メリットはあるのか?と考えられている方は多いと思います。
今回は太陽光パネルを検討し始めた方に、初歩的な太陽光のメリット・デメリットについて紹介します。また、後ほど説明しますが、太陽光は2016年4月から開始される「電力自由化」によって大きなメリットが増えると考えられており、現在新築の家を検討されている方には太陽光発電はおすすめです。
目次
太陽光パネルを設置するメリット
1. 電気代が安く抑えられる
発電した電気を自宅で使うため電気代が安くなります。4.5kwの発電を出来る太陽光パネルを乗せる事によって10年未満で元を取ることも可能になります。
※一例:太陽光4.5KW/175万円、電気代月一万円前後、日中の電気使用割合20% (日中発電した電気の80%を売電する)としての試算です。
2. 電気を売れる
家庭で使用しない余った電気を電力会社に高値で売り、収入を得ることができます。
3. 災害時、いざという時に助かる
最近、地震や台風など自然災害が多く発生しています。その際に心配されることの一つに、電気(停電)があります。震災時にまわりが停電になっても、太陽光発電があれば日中は発電してくれるので、生活に困ることは少なくなるでしょう。
4. いくつかの補助金制度が利用できる
今、住宅に太陽光パネルを設置すると県と市から補助金が出ています。※自治体によって補助金の有無や、補助金額が異なるので詳しくはお住まいの自治体へお確かめください。さらに、行政からも補助金が出ています。
5. 今年4月から始まる「電力の自由化」で電気の買取価格が上がることが予想
これまで電気は地域で決められている電力会社と契約していましたが、4月以降は既存の電力会社に加え、新たな新電力会社と契約することが可能になります。また、太陽光発電を持つ方は、電気を売る先も様々な企業から選択することができるようになります。これによって、電気の買取に競争力が生まれ、電気の買取価格が上がる可能性があり、電気を売る人にとってはさらなるメリットとなります。
太陽光発電を設置するデメリット
1. 発電量が安定しない
北陸の発電量は全国平均をやや下回りますが、元を取るのに十分の日射量といえます。
2. 雨漏りのリスクがある
太陽光発電のパネルは基本的に屋根の上に設置します。その際、屋根に穴を開けて工事をするのですが、そこから雨漏りが発生する場合があります。設置の前に屋根の状況を調査し適切な処置をすればリスクは避けれますので、太陽光の設置は信頼できる会社に依頼をしましょう。
3. 初期費用が高い
現在、太陽光発電パネルの購入と設置で約150万円~200万円ほどかかります。設置コストはかかりますが、上記のメリットであげた光熱費の節約や売電収入という長いスパンで考える必要もあります。
4. 夜は発電しない
電気自動車や蓄電器を利用すれば夜間でも電気を供給してくれます。
5. 近隣への反射光のリスク
最近、近隣に設置された太陽光パネルの反射によって健康的被害が出たとして企業を相手に提訴する事件がニュースが取り上げられ、話題になりました。反射光のリスクは、パネルを設置した屋根の向きが東・西・南向きの場合はほとんど心配無用です。
住宅業界で進む「ZEH」の動きによって変わるエネルギーと住宅の関係
最近住宅業界では標準的な住宅で「ZEH」を目指す動きがはじまっています。
ZEHとは
「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略であり、「ゼッチ」と呼ばれています。家庭で使用する電気代をゼロにするのではなく、石油・ガスなど(一次エネルギー)も含めて省エネ性能の高い住宅で、太陽光などを利用して「創エネ」することで、使用する総エネルギー量とプラスマイナスゼロになることを言います。
国の指導により2030年までには、新築住宅の半分以上をZEH仕様にすると言われています。将来的には、太陽光発電や太陽熱利用などの設置が当たり前のようになるのではないでしょうか?
どんどん進む省エネの技術。新しく家づくりを検討される方は、今後のこうした動きにも注目して家づくりを考えることをおすすめします。