札幌の時計台でも使われているツーバイフォー工法
「ツーバイフォー」あるいは「2×4」という言葉は、多くの方が目にしたことがあるのでないでしょうか??でも詳しくは知らない・・・という方も多いと思います。そこで今回は、当社が採用しているツーバイフォー工法について紹介します。
目次
国の重要文化財「札幌の時計台」でも使われているツーバイフォー工法
あまり知られていませんが、ツーバイフォー工法で建築されている日本の建築物で最も有名なのが札幌の時計台かと思います。
札幌の時計台とツーバイフォー工法
札幌の時計台(1878年築)は築135年に建てられたツーバイフォー工法による建築物です。
建物の計画者は札幌農学校2代目教頭であったアメリカ人ウィリアム・ホイーラーであり、北海道開拓使工業局による設計・監督のもと建造された木造2階建(時計部分の塔屋を除く)で当初は演武場(武芸練習場・屋内体育館)として建設されました。1970年には国の重要文化財にも指定されています。
時計台もそうですが、日本の中でも気候の厳しい北海道の住宅のうち、26%以上がツーバイフォー住宅であることからも、ツーバイフォー工法の品質の高さが伺えます。
“Sapporo Clock Tower Hokkaido Japan 2” by Mukku from ja. Licensed under CC 表示-継承 3.0 via ウィキメディア・コモンズ.
日本語では「枠組壁工法」と呼ばれている「2×4(ツーバイフォー)工法」
この工法は欧米を中心に世界中に広まっている工法です。
基本構造の材料の多くが、2インチ×4インチという寸法なので「ツーバイフォー工法」と呼ばれています。ただ、木を伐採した時のサイズがそれに近いのですが、建築材となるまでには完全乾燥しているので38ミリ×89ミリのサイズの事を2×4と言います。
このツーバイフォー工法は規格が統一されていることによって材料の供給が安定する上に、 シンプルな構造システムと品質の高さを維持できることが最大の特徴です。
ツーバイフォー工法と木造軸組工法の違い
「ツーバイフォー工法」は日本古来からの建築工法である「木造軸組工法」とよく比較されます。しかし、「木造軸組工法」より施行が簡単な上に工期が短いのが大きな特徴です。
また、在来工法が線(柱)で家を組み立てるのに対し、「ツーバイフォー工法」は面(壁)で家を組み立てるので、「木造軸組工法」よりも基本構造で既に耐震性に優れています。
ここで!「ツーバイフォー工法」の魅力を更に知って頂きたく、メリットとデメリットについてまとめました♪
ツーバイフォー工法は品質にムラが無く、高性能な工法
2×4(ツーバイフォー)工法のメリット
- 枠組壁工法なので耐震性が優れている
- 工法がマニュアル化されていて、工事期間が短く完成は早い
- 気密性が極めて高い
- 部材同士の密接度が高く、それが防火性と断熱性を高めている
- 内部の空調管理が容易で省エネ性に優れている
- マニュアル化されているので、現場の職人に高度な技術が不要で品質が均一でムラが無い
2×4(ツーバイフォー)工法のデメリット
- 耐震性が耐力壁によって確保されており、将来的な壁の撤去や貫通がしにくい
- パネルで面が構成されているので木を露出したデザインなどの施工が難しい
- 施工できる建設会社の数が少ない
メリットの裏返しがデメリットにもなっているのが分かるかと思います。
「柱が無いから弱い」「日本の風土に合わない」等、本当の建築構造の理解がされていない意見を目にすることもありますが、ツーバイフォー住宅についてよく理解頂けるよう、今後もブログで紹介して参ります。
北陸・新潟地方にお住まいの方は、オスカーホームの展示場へご来店いただければ、そちらでも説明させていただきますのでお気軽にお越しください♪