日本人が最もかかってしまう病気「癌(がん)」について知ろう
今回は最近ニュースでもよく見かける病気について書かせていただきます。
日本人の死亡原因の1位は「癌:がん(悪性新生物)」です。 1980年頃までは脳血管疾患が1位でしたが、それ以降はがんのトップが続いています。
一般的には、早期発見が最大のカギと言われていますが早めに治療しても再発の危険性がある、厄介な病気です。癌でお亡くなりになる方は年々増加しており、今後も更に多くなると考えられています。
今回は日常生活でどういったことに気を付けていかなければならないのかも一緒に考えてみましょう。
※厚生労働省「平成22年人口動態統計」
どうして癌になってしまうのか?
私達人間は全て細胞で構成されており、細胞は普通に生活している中で、常に刺激や毒性のある物質などにさらされています。刺激などで傷ついた細胞は自己回復し、元通りになる力があります。
ですが、細胞の持つ回復力を遥かに超えてしまうダメージを受けると、傷ついてしまった部分は回復が出来ず、細胞自身が正常な働きをしなくなってしまうことや、別の働きをするようになってしまいます(皮膚のシミなど)。
更にダメージが大きいと、キズついた細胞が癌細胞に変わってしまうことがあります。これが癌の始まりです。
癌はどのように起こっていくのか?
先ほど述べたように、体の細胞の一部が変異して起こります。
出来てしまった癌は、ゆっくりと時間をかけて増殖し、やがて小さな腫瘍や粘膜の変化によって現れます。時間が経つほど増殖のスピードが早くなり、その部分に自覚症状を感じるようになります。
また、癌細胞は正常な細胞から栄養分を奪って成長するので身体は衰弱し体重が激減してしまいます。その後転移し始め、一度転移してしまうと次々と他の場所へと転移するようになってしまいます。体のあちこちに癌細胞が転移してしまうと体中の機能が衰え、やがて生命の維持が困難になります。
癌治療は早期発見がとても大切
とはいえ、やはり早期発見がより高い確率での改善に有効です。癌細胞は、抗がん剤やその部位を取り除くことなどで治療します
しかし発見が遅れてしまうと発見した癌を取り除いても、わずかに散って残った癌細胞が体内に潜伏し、数年後に再発する恐れが増します。再発後は、1度目に比べ進行が早くなってしまうので生存率も発見が遅くなるほど低くなってしまいます。
だからこそ早期発見が大切なのです。
癌の特徴
細胞が傷つき、異常な働きをする細胞に変化してしまい腫瘍と呼ばれるものが出来ます。
出来てしまった腫瘍のうち、悪性のものを癌と呼びます。良性か悪性かは、その性質によって判断されます。
- 自立性増殖
人間の正常な新陳代謝の都合を無視して、自立的に増殖を続け止まることがありません。 - 浸潤と転移
周囲に滲み出るように拡がり、体のあちこちに飛び火して次から次へと新しい癌細胞を作ってしまいます。 - 悪液質
他の正常細胞が摂取しようとする栄養を、どんどん奪ってしまうため栄養が行きわたらず身体が衰弱してしまいます。
このうち1の特徴を持つものが良性と呼ばれ、2と3に関しては悪性と呼ばれます。
良性につきましては増殖のスピードも速くなく、良性の出来た箇所が圧迫症状をきたすことがありますが、その場合は切除すれば問題ありません。PET検査と呼ばれるもので、良性か悪性かは判別することが出来ます。
日常生活で大切な事
癌は早期発見が大切ですが、まず何より癌細胞を作らせないよう日々の健康管理が重要になります。以下の事に意識して生活しましょう。
- たばこ、不健康な生活、過度の飲酒を控える。
- 同じものばかり食べない、塩辛い物は控える、熱い物は冷ましてから食べる。
- カビの生えたもの、焦げた部分は食べない
- 体を清潔に保つ。
- 上手にストレスを発散し、適度な運動をするように心がける。
- ご自身の体でダメージが受けやすい部位には、日頃から気を配る。
以上6点になります。他にもありますが、まずはこの6つを意識してみてください。
日頃の生活から体のケアには充分気を付けていきましょう。もし万が一ご家族の誰かに異変を感じたらすぐに検査してもらいましょう。早期発見が重要なカギになります。