ガーデニングを始めるときに考えたい家とお庭の関係

日増しに暖かくなってくるこの季節は植物を育てるのに最適。色とりどりの春の花を楽しんだり、夏野菜の苗を植えたりと、春からガーデニングを始めてみる方に、まず初めに取り掛かりたいステップを紹介します。

ガーデニングは最初が肝心!

庭は、「とりあえず」で作ってしまうと、そのままで終わってしまい、あとで新たに手を加える事はなかなか難しいものです。

また、植物は生き物ですから、気に入らないから「全部植え替える」とか「別のものに変える」のも抵抗を感じます。そんな経験を踏まえて、最初に庭の基本的な部分については、じっくりと時間をかけて頂きたいと思います。

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ポイント1: 自分の家の条件を知る

庭は、つい外からの眺めに目がいきがちですが、その前に住宅のことについて知っていただきたいと思います。

例えば、

  • 家の方角
  • 陽の当たり具合
  • 屋根からの落雪距離
  • 家から庭へ出入りできる場所
  • 部屋からどう外が見えるか?
  • 隣家や道路から家の中がどう見られるか?
  • 地面の水はけの悪いところはどこか?
  • 隣地との地面の高低差はあるか?

などです。
上記の事を検討して最適な配置を考えていきましょう!

ポイント2: お庭の整理をしてみよう

インテリアや家具にもそれぞれ意味があります。そして、いろいろと物を置きすぎると雑然としたお部屋になるのも・・・。

同じように、「庭に何かを植える、あるいは置く」場合、単純に綺麗だからというだけではなく、植えたり置いたことにより、どんな効果があるのか、デザイン的に意味のある配色や対比となっているのか?

リビングを整理するような気持ちで、お庭に飾るものも必要なものだけに限る「整理」をしてみましょう。

ガーデンデザインを進めてみよう!

庭の設にも手順があります。

ステップ1. 図面を作る

設計は図面の中に敷地を書き入れる事から始まります。次に、道路の位置、方位、建物の位置を入れていきます。

このとき、屋根の形を思い浮かべて、屋根の雪がどこに落ちるか確認しておきましょう。雪が落ちるところには、デッキや樹木を置かないようにします。また、隣地とのかかわりも大切です。

隣地の高低差があれば、土止めやフェンスなどの処置も必要ですし、建物が近ければ日当たりも考慮しなければなりません。
このような情報を図面に入れてプランニングをするときのデータとします。

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ステップ2. ゾーニング

次に先に書いた図面を基にどのような庭にするか考えていきますが、いきなり樹木や石などを置きません。

庭をどのようにしたいか、ラフなスペースで区切っていきます。いわゆるゾーニングですが、これがしっかりしたものでなければ良い庭はできません。

住宅のプランの中にも、居間や寝室、廊下や洗面所がある様に、庭にもそれぞれのスペースに役割があります。庭は、屋根のない住宅と言っても過言ではありません。

ステップ3. プランニング

先で述べましたよう庭の目的であるデータと庭の役割であるゾーニングをすり合わせてゆきます。

例えば、居間の前にデッキを作りたいが、隣地の建物の窓からこちらの庭が見えるのであれば、樹木を植えて目隠しを施すなど、様々な検討を加えていきます。

その中で、樹木やデッキ、フェンス、景観石などの配置を考えていけば、すべてに対して目的と役割が与えられ無駄のないバランスのとれたプランニングができます。

また、配置するにあたり、樹木やお花が成長したときの大きさを考えてスペースをとり、配置しすぎないようにします。

庭の見え方を意識しよう

プランニングをする際に、もうひとつ大事なことは目線の高さからの庭の見え方や、家の中から見える庭の見え方を常に考える事です。

アプローチに立った時、デッキに座ったとき、居間で立ったとき、それぞれの時に庭が美しく見えるように樹木などを配置します。

樹木の高さや配置により、役割と目的がおのずと決まってきますから、何度も検討することが大事です。

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