意外と知らない新築・分譲の場合の建築費用の支払い方法とスケジュール
住まい作りは人生の中でも非常に高額なお買い物です。普段のお買い物の様に、気軽に購入できるようなものではありませんよね。住まい作りの中でも、最も関心が高いテーマの一つがお金の支払いです。
そこで今回は、「建築費用はどのようなスケジュールで住宅会社に支払うのか?」についてご紹介いたします。
目次
建築費用の準備方法は「自己資金」「融資」の2通り
まずは、お支払いの為のお金を用意する方法についてです。基本的には、全額を自己資金もしくは2つの組み合わせでご用意することになります。
- 自己資金:貯蓄など、自身でご用意できるお金
- 融資:金融機関より住宅取得資金として借り入れを行い、ご用意するお金
Q. 全額を融資で用意する事は出来ないの?
出来なくはありませんが、一時的に自己資金を用意する事が必要になります。ちょっとまわりくどい言い方ですが、この理由を説明します。
住宅ローンには建築費用の全てを対象とする商品もありますが、融資を行う場合には住宅を建築(もしくは購入)する事が条件になります。その事を証明する為には、当然、住宅会社との契約書が必要です。
契約締結時には、ほとんどの場合で手付金の支払いが必要となりますので、住宅ご契約時にはいくらか自己資金を用意しなくてはいけないのです。これが、先ほどの「一時的にでも自己資金を用意することが必要」の意味になります。
新築住宅と分譲住宅の建築費用の支払いの流れ
それでは、費用の支払いの流れをご紹介していこうと思います。今回は、以下の3パターンでお話しいたします。
- 新築住宅の取得(現金取得)
- 新築住宅の取得(融資による取得)
- 分譲住宅の購入
まずは、新築住宅の取得(現金取得)の場合
新築住宅を現金で取得する場合は、主に4つの段階に分かれます。
- 住宅建築に関する契約手付金の支払い
- 住宅建築に関する着工金の支払い
- 住宅建築に関する上棟金の支払い
- 住宅建築に関する最終金(残代金)の支払い
聞き慣れない言葉もあるかと思いますので、それぞれの言葉について順にご説明していきます。
契約手付金
先ほど少し触れましたが、住宅会社と住宅を新築する内容の契約を交わす際にお支払いいただく費用のことです。
着工金
住宅建築が実際に始まる時にお支払いいただく費用のことです。
金額については(1)と(2)を合わせて、建築費用の30%が目安となります。内訳は以下が目安になります。
- 契約手付金として5%(ただし、住宅会社と相談してこれより少ない額の場合もあります)
- 着工金として25%(手付金が5%より少ない場合には残りの割合)
また、こちらは(1)と(2)を合わせて着手金と表わされる場合もあります。
上棟金
住宅建築の工程で基礎工事が終了し、住宅の骨格が見え始める(オスカーホームの建築方法2×4工法では、壁パネルを立ち始める)段階でお支払いいただく費用のことです。金額は一般的には建築費用の30%が目安となります。
最終金
名前の通り、住宅建築工事が終了して住宅をお引渡しする段階でお支払いいただく費用のことです。金額は総建築費用の内、まだお支払いされていない残額になります。
※各割合は一般的な目安であり、住宅会社によって異なる場合もございます。
Q. 家の建築費用の支払いはどうして段階的に分かれているの?
普段のお買物では、全ての代金を一度にお支払いする事がほとんどだと思います。
ただ、新築住宅の取得が普段購入するものと大きく違うのは、一つの住宅の建築に多くの人・多くの会社が係わるというところです。もし、一つの工程を一つのお買物だと考えるならば、住宅建築は全工程で数十ものお買物をする事だとイメージできるのではないかと思います。
そこで、住宅建築では工事の転機毎にいくつかの工程分の支払いをまとめて住宅会社に行い、住宅会社がそれぞれの工事を行った方に費用をお支払いしているのです。
それでは、話を戻して残り2つのパターンについても見てみましょう。
新築住宅の取得(住宅ローンによる取得)の場合
こちらについては、最も単純な場合でご紹介いたします。
- 住宅建築に関する契約手付金の支払い
- 住宅建築に関する最終金の支払い
住宅ローンをご利用される場合に最も単純なパターンは以上の2段階となります。
別の場合としては、
- 着工金まで現金でお支払いされ、残りの額を融資でお支払いいただく。
- 上棟金まで現金でお支払いされ、残りの額を融資でお支払いいただく。
こともあります。その場合は、それぞれ段階が増えることになります。
ではこの場合、先ほどご説明した「着工金」と「上棟金」はどうなるの?と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
住宅ローンをご利用する場合、お金を用意できるのは「住宅完成後」になります。これは住宅ローンが、完成した住宅に対して抵当権を設定し、住宅を担保としてお金を借りるというものだからです。
でも工事は行われているので、当然費用の支払いは行わなければなりません。そこで利用されるのが「つなぎ融資」です。
つなぎ融資とは
住宅建築の際、住宅ローンが利用できない期間の建築費用支払いの為に、同じ金融機関で住宅ローンを利用する事を条件として、一時的に行う借入のことを「つなぎ融資」といいます。
住宅ローンを利用される方は、建築中に発生する費用の内、ご自身で用意できない分は一般的にこのつなぎ融資を利用します。つなぎ融資借入中は、借入額における利息分のみを支払い、後で住宅ローンをもってしてつなぎ融資の借入額を相殺します。
これ以上は、本来のお話からどんどん逸れていってしまうので、つなぎ融資のお話はここまでにして、最後のパターンをご紹介します。
分譲住宅の購入の場合
こちらは、単純に2段階だけになります。
- 住宅購入に関する契約手付金の支払い
- 住宅購入に関する最終金(残代金)の支払い
こちらは購入という言葉の通り、普段のお買物に近い支払い方法になります。段階は融資による取得の最も単純な場合と同じですが、先ほどと違い建物が完成しているので、すぐに住宅ローンの借入を行う事ができ、お支払い手続きはよりシンプルです。
さて、今回のお話はここまでになります。
今回のテーマは文章ではなかなかご理解しにくいお話でもあるので、よく分からなかったという方、またもっと詳しく or その他のお金の話を勉強したいという方は、ぜひお近くのオスカーホームの展示場にお気軽にお越しください。住宅の見学と併せて、分かりやすく説明させて頂きます。