【ママ・女性視点の家づくり】リビングのコーディネート、インテリアの選びかた
過去2回にわたって、快適なリビング生活を過ごすことを目的に、リビングの作り方を考えてきましたが、今回はその最後となる「コーディネート編」です。
前記事で紹介している、リビングの「収納」や「スタイル」と異なり、コーディネートは比較的簡単に手がけることができるため、がらっと家の模様替えをしたい方にはとっておきの方法です。
目次
「ママ・女性視点の家づくり」の連載記事
この連載では、忙しくても頑張る「ママや女性」の生活空間や家事についてスポットを当て、よりよい暮らしへのスタイルづくりのプランニングを考えます。
過去の「ママ・女性視点の家づくり」の連載記事はこちらからご覧下さい。
3. 空間づくり+コーディネートを考える
とにかく広さが欲しい!とリクエストが多いリビングですが、実際の間取りの大きさよりも、スッキリと片付いた空間を活かすことで、同じスペースでもより広々と奥行きを感じるものになります。
素材やカラーでママ好みのトータルデザイン
ママや女性ならではのリビング空間では、わたしテイストが詰まった家具や内装の素材やカラー、配置にこだわりたいですね。
ベーシックカラーを決めよう
リビングでの色使いは、トータルバランスの決め手。我が家の「ベーシックカラー」を大まかに選んでおくと、家具や小物などインテリア選びもラクになります。
上質な自然素材がテーマなら、明るめのベージュなどのナチュラルカラー&掃除しやすく優しい風合いのフローリング。アジアンなブラウン系、ウッディな色合いもホッと落ち着きます。
シックや都会的なイメージで落ち着きある空間なら、ダークカラーや和モダンの組み合わせも素敵です。
家具・その他インテリアグッズ(照明、雑貨等)の選びかた
家具は長く使えるシンプルデザイン&カラーを選び、クッションやラグ、カーテンなどでポップやクール、カラフルなど、さまざまに遊び心を取り入れるのも楽しみのひとつですね。
間接照明をプラスすれば、柔らかい灯りが部屋全体のムードを作り、リラックス効果を高めます。
背が高めで葉も豊かな観葉植物をコーナーに置けば、きれいな緑色が差し色になり、広がる葉が華やかさを出し、それだけでリビング全体の雰囲気がグンとおしゃれでさわやかなものに。
お気に入りの和カフェや北欧家具店、アジアン雑貨店など、普段立ち寄るお店で見掛ける好きなテイストを参考にするのもひとつですね。
間取りや生活動線から考えるリビング
家の中でのリビングの位置は、バランスをよく考えてみたいところですね。
- 玄関から廊下を抜け、すぐに広いリビングが目の前に広がる
- 階段を上がってキッチン、その奥にリビングがある
など、家族の望む暮らしスタイルによって、選ぶ場所も大きく異なってきます。
例えば生活の中で必ず通る場所、
- リビングの横に階段がある
- リビングから各部屋へ通じている
- 洗面所へ抜ける道になっている
などのように、リビングが家でのセンター的な位置付けであれば、「行ってきます」や「おかえり」「ただいま」と常に声を掛け合える「ふれあい」が自然に生まれる中心地となりますね。
暮らしの動線に添った配置にしておくことで、それぞれの部屋で過ごす時間が増える未来にも、リビングで家族が顔を合わせ集いやすい場所となるのがうれしいですね。
このように、家庭での生活動線や立地条件をもとにしたプランニングをおこなってみるのもひとつではないでしょうか。
いつでも家族の気配が感じられる、つながりのあるリビング&キッチン
リビングやダイニングの一角をスタディコーナー&フリーコーナーに
最近では、対面式のオープンキッチンにして、キッチンからリビングへと空間がつながるスタイルがとても人気となっています。
キッチンからもリビングの様子が広く見えるようにすれば、ママも料理をしながら子供の様子を見ることができます。料理をしながら家族とおしゃべりしたり、TVを見たり。リビングの雰囲気を一緒に感じながら、キッチンでの家事をすることができますね。
最近では、ダイニングのそば、リビングとの間に「スタディコーナー」や「多目的のフリーデスクコーナー」としてカウンターを取り付けるのも大変人気です。家族みんながそれぞれ使いたいときに使える机スペースとして役立ちます。
- 子供と一緒にスタディタイム、料理しながらカウンター越しにおしゃべり。
- 料理本や雑誌を置いて合間に読む、家計簿を付ける、書き物など
- キッチン仕事の合間にスマホやタブレットタイム
- パパがノートブックPCを持ってきてネットサーフィン
そんな風に、ちょっとしたフリーデスクはとってもお役立ち。
ママがキッチン、家族がリビング、料理しながらでも宿題を見てあげられる近い距離で、お互いに家族がそばにいる安心感があるのがうれしいですね。質問があってもすぐに答えてあげられますし、「宿題できた!」そんな時にも「がんばったね」と一声かけてあげられるのも大きいですね。モチベーションの面でも気持ちが上がりそうです。
画像:オスカーホーム「スタディコーナー」例
カウンターに本や雑誌、ノートや家計簿を立てられる小さいブックスペースがあると、サッと片付けられるので便利ですね。
畳コーナーの奥にスタディカウンターを設置するタイプもあり、この場合は畳に座って勉強や書き物ができ、落ち着きある空間づくりが可能になっています。
パパやママは仕事や家事、子供たちは学校や塾など、リビングは家族みんなが毎日のいろいろな行動から解き放たれるリラックスの場所ですね。
ついつい眠たくなってしまうのも、安心感があるゆったり空間だからこそ。片付けなど快適さのためのルールは作りながらも、それぞれに思い思いののんびりとした自由な過ごし方ができるようなスペースづくりをしたいですね。