【ママ・女性視点の家づくり】キッチン収納とゴミの仕分けの工夫を
女性視点の快適な家作りに着目しているこの連載。「新築やリフォームでのキッチン・まず考えたい4つのこと」の最後は、多くのママがきっとお悩みだと思われる「収納」、そして「ゴミの仕分け」についてです。
新築やリフォームでのキッチン・まず考えたい4つのこと
この連載では、忙しくても頑張る「ママや女性」の生活空間や家事についてスポットを当て、よりよい暮らしへのスタイルづくりのお手伝いを目指しています。連載記事の一覧はこちらをご覧ください。
3. キッチンの収納にこだわる!
さて、スーパーからの思い買い物袋、まず台所に付いたらなにから始めますか?
生鮮食品は冷蔵庫へ、その他は時間がないので「とりあえずと空き場所やすき間へどんどんバラバラに入れる」そんなことはありませんか?
「小麦粉が切れた!買っていた気がするんだけど探している時間がない」
「醤油が切れていると思ってまた同じものを買ってきてしまった!」
定まらない収納でストックにロスが出る、内容が把握できず、気付けば賞味期限切れの缶詰やソース類がいっぱい、そんな風に重ね買いなどの無駄が出ることもしばしば。
一回一回きちんと片付けていると時間がかかるので、あとで一気に片付けようと思いながら隙間を埋めてしまい、気付かぬまま奥へ奥へとしまいこまれてしまうストック達。
視界が広がればデッドストックがなくなり、料理の幅も広がる!
見えない棚の中での「見える収納」!見失わない、パッと見渡せるパントリー
キッチンに隣接したパントリーを取り入れると、あちこちに分散しがちなストック類をズラリと簡単に片付けることができて、とっても便利。
買ってきたものの中から乾物など食品庫にしまうものをザッと仕分け、どんどん並べていくだけなので、買い物から帰った時の「あーまた整理作業しないと」と毎回憂鬱になっていた収納問題がずいぶんラクになります。
一目瞭然のラベリング&手前は低く、奥までズラッと見える状態をキープ
台所にある食品から食器までのヘビーユースなあれこれ、シーン毎にコーナー分けをしておくと、それぞれの定位置がとってもわかりやすくなります。ママ本人はもちろん、家族やママ友など人が集まりキッチンを一緒に使う時でも、パッと見てすぐわかりますね。
- コーヒーやお茶缶、砂糖やはちみつなどティータイム系
- 塩コショウなど調味料やふりかけなど
- おはしやスプーン、フォークなどのカトラリー
- キッチンばさみやトング、缶切りなど
食器棚や引き出し、収納棚など細かい仕分け場所にも「ラベリング」がとっても便利に役立ちます。
もちろんパントリーなどのストックコーナーでも時短効果抜群。
缶詰や粉類、レトルトやパスタなどの「定位置」を決めておくと、買いすぎや在庫切れも防ぐことができて、「家にはいったいなにがどれだけあるのか?」が本当に把握しやすくなります。
シンク下収納や吊り戸棚は、広いフリースペースに魅力を感じますが、実は長く便利に使いこなすのが難しい場所でもあります。
高さや奥行きがあるだけに、詰め込みすぎるといろいろなものが奥へと追いやられ、そのまま中身を忘れてしまったり、取り出しにくさから開かずの扉になってしまったりしがち。
せっかくのお役立ちスペース、サイズに合わせて取っ手の付いたカゴやラック・仕切りなどをフル活用しましょう。
一時置きスペースが役に立つ
パントリーや収納棚への整理前、「ストックのための一時置きコーナー」も、実際その場所を確保してみると便利さに驚きます。
出しっぱなしはちょっと……でもすぐ調理を始めないと!そんな時にパントリーや収納棚の一角を「常時空きスペース」にしておき、時間が空いたらあとで一気に所定コーナーへ!
4. ゴミの仕分けにこだわる!
ゴミまわりの徹底した仕分けや定位置が快適キッチンを作る!
パッと捨てられる、分けられる、迷わないがポイント
キッチンといえば悩ましいのがゴミ問題ですね。毎日料理の度に出る生ゴミ、ペットボトルやプラ、牛乳パックなどの資源ゴミ。
大きいダストボックスなどゴミ箱スペースをきっちり確保!
分別用のゴミ箱は三種程度に分かれた大きめのものを定位置に置き、システム化しましょう。
どんどん増えるプラやパック、ビンなどの資源ゴミ。かさばるので場所も取り、溜まるといっそうゆすいだり洗ったりの処理が面倒になりますね。まとめると時間も掛かるので、洗い物と一緒に毎回サッと洗ってしまうのがあとあとラクです。洗剤要らずで汚れが落とせるスポンジも、パックなどをササッと洗うのに役立ちますね。
また、キッチン脇に水洗い可能なバックヤードを作っておけば、広々とゴミ置き場を確保することができ、気兼ねなくゴミをストックできます。
だれでも迷わず仕分けできるシステム。ラベリングや分別一覧表が活躍
調理で出る生ゴミには、足元に専用ミニゴミ箱を置くのもひとつ。
キッチンでの生もの用ゴミ箱は、大きくしない方がこまめに片付けられます。
生ゴミの処理は、水切りや新聞紙に包んで袋に入れるなどの一手間で、大きな違いが出ます。毎日毎回、料理が終わった際に小さくまとめては一回ずつしばって、大きなゴミ箱に入れていけば臭いも出ず衛生的。
冷蔵庫で食材を腐らせないための工夫
使いかけやまとめ買いした野菜も、新聞紙に包んで野菜袋へ入れ冷蔵庫へ。こうしておくと野菜が長持ちし、そもそものゴミを減らすのにも効果抜群です。
また、メニューに合わせて材料を選ぶのではなく、材料を選ばず作れるもの、例えばカレーやいろいろ野菜のパスタ、ヘルシー鍋などの「冷蔵庫の野菜一掃メニュー」をいくつか作っておけば、野菜の生ゴミも減りお財布も助かり、まさに一石二鳥です。
最初のルールづくりをがんばっておけば後が楽チンに
キッチンのルールづくり、最初はあれもこれもと大変ですが、基本のスタイルをきっちり作っておけば、あとは迷ったり悩んだりすることがなくなるので、長い目で見るととってもラク!
新しいお宅でのキッチンやリフォームをお考えの方や、今のキッチンがもっと使いやすくならないかなと思っている方にも。どこになにがあるか、どこへしまうか。見ただけでわかるキッチンにすれば、ママ本人だけでなく、家族の「よくわからないから手伝わない」といったことも減ります。それぞれができることをお手伝いしやすくなればママも笑顔、家族みんながうれしくなりますね。
次回は、
- ママ友・友人・家族が遊びに来やすい部屋づくり
- 暮らしの中で家族がくつろげ、ママもリラックスできる空間
そんな「快適なリビング」について考えてみたいと思います。